兵庫県佐用町に広がる、西日本最大級のひまわり畑・南光(なんこう)ひまわり畑。約70万本のひまわりが咲き誇るここは、「佐用ひまわりコーラ」の生まれ故郷でもあります。
一面が黄色に染まる光景はまさに圧巻で、毎年全国各地から数多くの観光客が訪れます。
ですが、南光ひまわり畑の魅力は「花の数」だけではありません。そこには、地域の想いと、夏を楽しむ仕掛けが詰まっています。
南光ひまわり畑(兵庫県佐用町)ってどんなところ?

南光ひまわり畑は、住所が一点に固定された“単一の畑”ではなく、町内の複数エリア(地区)に広がるひまわり畑で、例年7月中旬~8月上旬にかけて開園されています。
寿命の短い花であるため、多くのひまわり畑の開園時期が1週間程度であることに対して、それぞれのエリアで開花時期をずらしており、長い間、ひまわりを楽しめることが南光ひまわり畑の大きな特徴。
2025年時点では、開園時間は8:30〜17:00、入園料は中学生以上200円/小学生100円(小学生未満無料)となっています。
どんなイベント・ブースがあるの?

1)佐用町南光ひまわり祭り(物産・グルメなど)
南光ひまわり畑の公開期間にあわせて、毎年「佐用町南光ひまわり祭り」が開催されます。会場では、ひまわりの鑑賞だけでなく、地域の魅力を体験できる催しが用意されています。
なかでも人気なのが、会場内に設けられる物産販売テント村。
地元の特産品や加工品、夏にぴったりの飲食メニューなどが並び、畑の散策後に立ち寄る来場者でにぎわいます。

2025年には、「ひまわりコーラのお店」として佐用ひまわりコーラの販売ブースも出店。期間中、延べ1,000人以上の方に商品を手に取っていただき、試飲や購入を通じて佐用町の夏を楽しんでいただきました。
真夏の畑を歩いたあとに飲む一杯は、格別。“その日の思い出ごと味わうドリンク”として、多くの方に選んでいただいています。
このほかにも、佐用名物のホルモン焼きうどんを提供する飲食ブースや、ひまわりをモチーフにした雑貨・小物を販売する出店など、幅広いジャンルの店舗が集まります。
単に花を見るだけではなく、「地域の味を楽しみ、思い出を持ち帰る」ことができるのが、南光ひまわり祭りの魅力です。
2)花火大会

例年、ひまわり祭りの最終日には花火大会が開催されます。夜空に打ち上がる花火と、日中に咲き誇ったひまわり畑。昼と夜でまったく違う表情を見せるのも、この祭りの魅力のひとつです。
2025年は、約800発の花火が打ち上げられました。会場周辺には多くの来場者が集まり、夏の締めくくりらしいにぎわいを見せました。
昼はひまわり、夜は花火。その余韻を、帰宅後にもう一度味わえるのが、ひまわりコーラの楽しみ方のひとつです。
※花火大会が行われる日は、夕方ごろから周辺道路や駐車場が混雑する傾向がありますので、車で来場される場合は、時間に余裕を持って行動することがおすすめです。
ひまわり鑑賞と一緒に行きたい!おすすめの周辺観光スポット
ここからは、南光ひまわり畑周辺にあるおすすめスポットを紹介します。
1. 涼を感じる自然スポット:飛龍の滝(佐用町櫛田)

ひまわり畑は真夏の屋外。だからこそ、あわせて訪れたいのが“涼”を感じられる場所です。
飛龍の滝(佐用町櫛田)は、町内で最も大きな滝とされる自然スポット。落差約4メートルの小滝が2段、その奥に落差約16メートルの大滝が続きます。
水量は多くありませんが、岩肌を伝うように落ちる水の流れが印象的で、周囲の空気はひんやりとしています。夏でも涼しさを感じられる、静かな癒やしの空間です。
滝を中心とした一帯は兵庫県指定の名勝にもなっており、自然景観としての価値も認められています。また、不動明王や竜神がまつられる信仰の場でもあり、古くから地域の人々に親しまれてきました。
ひまわり畑のまぶしい夏景色と、飛龍の滝の静かな涼。同じ町の中で、まったく違う表情を楽しめるのも佐用町の魅力です。
2. 風情ある街並み&川端風景:宿場町平福(佐用町平福)

ひまわり畑の“非日常感”とはまた違う、落ち着いた景色をもう一つ。
平福は因幡街道の宿場町として栄えた歴史ある町並みで、平福駅からも徒歩1分でアクセス可能。旧街道沿いに家々が連なり、佐用川沿いには白壁の川屋敷や川座敷、土蔵群が残されています。
川のせせらぎを聞きながら、ゆっくり歩く。ひまわり畑のにぎわいとは対照的に、時間がゆったりと流れる場所です。
写真映えする風景はもちろんですが、それ以上に“静かに歩く時間”がちゃんと残る町。かつての「暮らしの風景」に触れられる観光スポットです。
3. 癒やしスポット:光明寺の風鈴まつり(佐用町平福)

平福周辺で夏らしさをもう一段足すなら、光明寺の風鈴まつりもおすすめ。
例年7月1日から9月初旬にかけて「風鈴まつり」が開催され、境内には約3,000個の風鈴が並びます。
風が吹くたびに響く風鈴の音。目で見るひまわりとは違い、“音で感じる夏”を楽しめる場所です。
ひまわり畑のまぶしい黄色と青空。そして、光明寺の涼やかな音色。
同じ季節でも、体験の質が少しずつ変わっていきます。
4. 川遊びスポット:道の駅ちくさ(宍粟市千種町)
佐用町から少し足をのばして、清流のそばで過ごしたい方におすすめなのが、宍粟市千種町にある道の駅ちくさです。
道の駅ちくさは、千種川のほとりに位置し、夏は川遊びやバーベキューを楽しむことができます。「自然の中で川遊びをしてみたい」と思っていても、実際には安全面や漁業権の問題などもあり、気軽に川へ入れる場所は意外と限られています。
その点、道の駅ちくさ周辺は整備された環境で川に親しむことができるため、都会から訪れる方や家族連れにも人気のスポットです。
ひまわり畑で夏を感じたあと、清流で涼をとる。そんな一日の過ごし方も、西播磨ならではの楽しみ方といえるでしょう。
ランチを楽しむならここ!周辺のおすすめ飲食店
※営業時間や定休日は変動があるので、来店前に各店の最新情報をご確認ください。
GOCCIA Coffee Factory(佐用町長尾)

自家焙煎のスペシャルティコーヒーと本格スイーツで人気のカフェ「GOCCIA coffee factory(ゴッチャ コーヒー ファクトリー)」。
実栗交差点近くに位置し、広々とした駐車場を備えた落ち着いた雰囲気のお店です。店内はスタイリッシュでありながら温かみもあり、ゆったりと過ごせる空間が広がります。
数量限定で提供される「2weekランチ」は、一汁八菜の彩り豊かなプレートが魅力。佐用産コシヒカリを使ったご飯に、メイン料理、副菜、味噌汁まで丁寧に作られた満足度の高い内容です。メニューは2週間ごとに変わるため、訪れるたびに違った味わいが楽しめます。
ランチのあとは、自家焙煎コーヒーとスイーツでひと息。ひまわり畑や平福散策の帰りに立ち寄れば、佐用町の一日をゆったり締めくくることができます。
ホルモンうどん・鉄板焼 ふじ(佐用町佐用)

佐用町名物といえば「ホルモンうどん」。その人気店のひとつが、「ホルモンうどん・鉄板焼き ふじ」です。
鉄板で焼き上げたぷりぷりのホルモンと豚バラ、野菜、うどんを組み合わせた“ふじセット”はボリューム満点。ホルモンのうま味と甘辛いタレが絡んだうどんは、思わず箸が止まらなくなるおいしさです。
佐用のホルモンうどんは、店ごとに異なるタレをつけて食べるスタイル。ふじでは、醤油や味噌、にんにく、生姜などを好みに合わせて組み合わせることができ、味の変化も楽しめます。
ランチタイムには地元客や観光客でにぎわう人気店。ひまわり畑を歩いたあとのスタミナ補給にもぴったりの一軒です。
KUMOTSUKI(佐用町平福)

宿場町・平福にあるレストラン「KUMOTSUKI(くもつき)」は、元酒蔵をリノベーションした趣ある空間で、地元食材を生かしたランチが楽しめる一軒です。
店名は、かつてこの地にそびえた利神城が“雲を突く城”と呼ばれていたことに由来。歴史ある建物の雰囲気を残しつつ、ゆったりとした席配置と大きな窓から望む山並みが、特別な時間を演出してくれます。
料理のコンセプトは「地元食材のおいしさを伝えること」。自家製の麹調味料を使い、やさしく奥行きのある味わいに仕上げたランチが評判です。
なかでも、佐用町・盛本牧場の神戸牛を使ったビーフシチューは人気メニューのひとつ。そのほか、エビフライやサラダランチなど、洋食・和食を問わず幅広いメニューがそろっています。
季節限定で、佐用町特産の自然薯を使ったメニューが登場することもあり、訪れるたびに旬を感じられるのも魅力です。
散策の合間に立ち寄り、平福の景色とともに味わう地産地消ランチ。ひまわり畑とはまた違う、落ち着いた“佐用の時間”を感じられるお店です。
さようの食堂(佐用町横坂)

佐用インターを降りてすぐの場所にある「さようの食堂」は、中華そばを中心に、定食や丼ものまで楽しめる地域密着型の食堂です。
あご出汁をベースにしたあっさり系の中華そばや、濃厚ながら後味すっきりの鶏白湯そばが人気。さらに、濃厚鶏スープで仕上げた二郎系「大撫山(おおなでさん)ラーメン」など、個性ある一杯もそろいます。麺は京都の老舗麺屋による特注麺を使用し、中太麺・細麺から選べるのも特徴です(※大撫山ラーメンは太麺)。
国産素材や地元食材を積極的に取り入れ、化学調味料に頼らず丁寧に作られた料理は、どこかほっとする味わい。地鶏の唐揚げや自家製焼豚、地元野菜を使った惣菜なども充実しています。
店内はカウンター・テーブル・座敷を備えた約40席。駐車場も広く、家族連れやドライブ途中の立ち寄りにも便利です。
樹樹(佐用町横坂)

中国自動車道・佐用ICから北へ約400m。一見すると喫茶店のような外観ですが、実は地元で長く親しまれている町中華のお店です。
開業から約30年。味・価格・ボリュームともに満足度が高く、地元客に支持され続けています。店内は明るく、テーブル席のほか座敷席もあり、小さなお子さん連れでも利用しやすい雰囲気。駐車場も広く、ドライブ途中の立ち寄りにも便利です。
メニューは炒め物やラーメン、定食、一品料理など豊富。特に評判なのが、コクのあるスープが自慢のラーメンと、香ばしく仕上げた炒め物。手作り餃子も人気で、水餃子(10個入り600円)は遠方から持ち帰りに訪れる人もいるほど。
日替わりランチはボリューム満点で、エビ料理や唐揚げ、餃子などがワンプレートに盛られることもあり、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
手打ち蕎麦 三日月庵(佐用町三日月)

佐用町のそばは、主に三日月地域で栽培されています。その地元産そばを100%使用して提供しているのが、元気工房さよう「三日月庵」です。
石臼挽き粉を使った手打ちそばは、香り高く素朴な味わい。温かいそばと冷たいそばの両方が用意され、それぞれ麺の太さが異なるのも特徴です。お好みに合わせて楽しめます。
本わさびを単品で注文できるオプションもあり、そば本来の風味をより引き立ててくれます。
また、地元野菜を使った田舎料理も人気。三日月の蕎麦豆腐やこんにゃく、旬菜の天ぷらなどが味わえる「あじわい定食」は、素材の良さを活かした一品です。
ひまわり畑は「入口」、佐用町は“夏の記憶”になる町
南光ひまわり畑は、佐用町の夏を象徴する風景です。一面に広がる黄色の世界は、確かに圧巻。
けれど、旅の満足度を高めてくれるのは、その先にある体験です。
滝で感じる涼しさ。
宿場町で過ごす静かな時間。
風鈴の音に耳を澄ませるひととき。
清流で遊ぶ夏の午後。
地元の食材を味わうランチ。
ひまわり畑は、佐用町の“入口”。その周辺に広がる自然や食、人の営みこそが、この町の本当の魅力です。
そして、その一日の記憶を、もう一度思い出させてくれる存在があります。
南光ひまわり畑から生まれた「佐用ひまわりコーラ」。
真夏の畑で感じた空気。
花火の夜の余韻。
平福の静かな川端の風景。
その景色を思い出しながら味わう一杯は、きっと少し特別です。
ひまわりを見る旅から、佐用町を“感じる旅”へ。
この夏、佐用町で、あなた自身の物語を見つけてみてはいかがでしょうか。








